BlochSolverの仕様
- 対応OS: Linux(Professionalのみ), Windows 10以降(EducationalとProfessional)
- 推奨ハードウェア:
CPU: Core i7以上,GPU: NVIDIA Pascal architecture以降,Memory: 16 GB以上
- パルスシーケンス開発環境:Python pulse sequence development kit(original)
<Educational version>
使用できる数値ファントムが,以下の4種類に限定されますが,それ以外の動作等は,
Professional versionと全く変わりません.いずれの数値ファントムも,プロトン密度分布,
T1分布,T2分布の3種類のファイルから構成され,一画素は1mm立方(定義により変更可能)で,
マトリクスサイズは,256x256x256もしくは,256x256x128です.
Educational version用数値ファントム(Professional用にも付属)
1.緩和時間ファントム
国内で広く使われている,加藤メディエンス社製のファントムを模擬した
ものです.初期設定では,既定の緩和時間が設定してありますが,ユーザーで
自由に設定することができます.
2.スライス評価ファントム
マルチスライスや3Dイメージングのシーケンスの評価に使えるファントムです.
緩和時間も変化させていますので,緩和時間の変化に伴う画像のボケなども評価できます.
3.NISTファントム
米国の国立標準技術研究所(NIST)が提唱している標準ファントムの一つです.
ただし,周囲に水を満たす必要があり,それについては決まりがないので,
本ファントムでは,200msもしくは2000msとしています.QIVAなどでも
広く使われています.
4.Digital Brain Phantom
カナダのMcGill大学で公開しているデータに基づいて作成した脳の三次元
数値ファントムです.
<Educational Professional共通>
提供されるパルスシーケンス:
標準型グラジエントエコー(GRASS, FISP相当)
RF spoiled gradient echo(SPGR,FLASH相当)
バランス型定常グラジエントエコー法(TrueFISP相当)
MPRAGE
シングルスピンエコー,マルチプルスピンエコー
マルチスライス高速スピンエコー,マルチスライスFLAIR法
EPI,Radial,Projection,spiral scan
開発実績のあるパルスシーケンス:
MR Fingerprinting
QRAPMASTER
Stack of Spiral
渦電流磁場を伴うグラジエントによるパルスシーケンス
受託によるパルスシーケンスの提供:
上記のリストにないパルスシーケンスで,実機などで,おおよそのシーケンス
パラメタが判明しているパルスシーケンスや,論文などで,おおよその
シーケンスが公表されているシーケンスに関しては,受託により,シミュレーション
用のパルスシーケンスを開発・提供いたします.
受託料は,シーケンスの難易度,開発期間によって変わりますが,良心的な
価格設定ですので,ご遠慮なく,ご相談下さい(受託決定までの費用は無料).
また,高速ハードウェア(最新GPU4台)による大規模シミュレーションも
承っております.